蝶の展示室「パピヨン」
350平方メートルの展示室「パピヨン」
創業者の亀井文蔵氏が、世界中で収集した蝶は4,000種、16,000頭にものぼります。この財産を地域の方々にも楽しんでいただくために本社屋に蝶展示室「パピヨン」を開設しました。 2つの展示室に、標本の展示だけでなく、音響と映像を多用した空間をつくりあげ、自由に見学、利用できるようにしています。
大自然の至宝を公開
(分布:南アメリカのブラジル南部)
アナクシビアモルフォ
南ブラジルの少し高いところにすんでいる青色の深い美しい蝶です。この青が遠いところからもよく見えます。
(分布:南アメリカのブラジル南部)
アナクシビアモルフォ
ふつうモルフォチョウのなかまのメスは茶色でめだちませんが、この種のメスは写真のように美しいものです。かずの少ない珍品です。
(分布:南アメリカのペルーからボリビア)
オーロラモルフォ
少し小形でギラッとした輝きをもった蝶です。アンデス山脈がアマゾンに落ちたひくい山地が好きなようです。
(分布:ニューギニア島の山地)
ゴクラクトリバネ
大形で豪華な美しさをもった蝶で、後羽の尾が変わったなかまです。その美しさはごくらくの名前の通りです。
(分布:ニューギニア島東部)
アレキサンドラトリバネ
世界で一番大きく一番豪華な蝶として有名です。メスは開長が25cmもあります。
(分布:ニューギニア島と周辺の島)
メガネアゲハ
名前の通りメガネに似たはんもんをした美しい蝶です。このなかまとしては一番広い範囲にすんでいます。
(分布:ニューギニア島)
ゴライアストリバネ
黒地に金みどりと黄金色の大変豪華な美しさをもった蝶です。ジャングルのこずえをゆうゆうと飛んでいます。
(分布:南アメリカのアマゾン地方)
タイヨウモルフォ
青く光らないモルフォの代表種で、南米で最も大きな蝶です。はんもんがこうもりのようで面白い。
(分布:ニューギニア島)
ミイロタイマイ
アゲハのなかまとしては少し小形で、このなかまは美しい色をもつものが多く、飛び方の大変速い蝶です。
(分布:南アメリカのブラジル)
ミイロタテハ
世界で最も美しく、最も速く飛ぶ色鮮やかななかまです。赤い稲妻といわれ、ほとんどとれません。
(分布:ヒマラヤから中国南部)
テングアゲハ
古いかたちやはんもんを残した変わった蝶。飛び方もぶきようで、勢い余って壁に当たって落ちたのを見ました。
(分布:南アメリカのペルー)
ヘレナモルフォ
ペルーの山脈にすむ大変美しい蝶ですが、メスは茶色地に黒いはんもんだけのめだたないものです。
亀井文蔵 <かめい・ぶんぞう>
大正13年宮城県塩釜市生まれ。東北帝大工学部卒。昭和27年亀井商店(現カメイ)入社。53年代表取締役社長。平成5年代表取締役会長。仙台トヨペット代表取締役会長、宮城テレビ代表取締役会長、ニュージーランド名誉領事なども務める。平成2年藍綬褒章受賞。平成7年勲三等旭日中綬章授賞。日本鱗し学会前東北地区評議員。
ごあいさつ
蝶のギャラリー「パピヨン」へようこそ。-蝶に魅せられて半世紀-
私は中学時代、虫カゴと捕虫網を手に一日中、野山を駆け回っている少年でした。生まれ育った塩釜の山々には蝶が多く、その種類によって習性が違うことなどを知るようになり、蝶の魅力に引き込まれていきました。
現在も休日には蝶を追って近くの山野を散策し、帰宅すると採集した蝶の標本づくりに励んでいます。海外にも蝶を求めて度々出掛けました。東南アジアのジャングルは蝶の宝庫ですがマラリア、虎、ヒルなどの危険もあり、何度か怖い思いもしました。そんな中で憧れの蝶を採集できた時の感激は忘れられません。
”杜の都”仙台は大都市には珍しく緑の多い街ですが、最近は周辺の自然環境が悪化して動植物にとって好ましくない状況になっています。豊かな自然の恵みは私たちの生活になくてはならないものであることを見つめ直していきたいものです。
ここに展示された蝶が、お子さんたちが自然に親しむための第一歩となり動植物や昆虫を守り育てる一助になれば幸いと存じます。
現在も休日には蝶を追って近くの山野を散策し、帰宅すると採集した蝶の標本づくりに励んでいます。海外にも蝶を求めて度々出掛けました。東南アジアのジャングルは蝶の宝庫ですがマラリア、虎、ヒルなどの危険もあり、何度か怖い思いもしました。そんな中で憧れの蝶を採集できた時の感激は忘れられません。
”杜の都”仙台は大都市には珍しく緑の多い街ですが、最近は周辺の自然環境が悪化して動植物にとって好ましくない状況になっています。豊かな自然の恵みは私たちの生活になくてはならないものであることを見つめ直していきたいものです。
ここに展示された蝶が、お子さんたちが自然に親しむための第一歩となり動植物や昆虫を守り育てる一助になれば幸いと存じます。
亀井 文蔵
仙台トヨペットパピヨングリーン基金設立
2007年4月、美しい蝶をその発生環境と共に後世へ残していくためパピヨングリーン基金を設立しました。環境に優しいハイブリッドカーを販売するごとに基金を積み立し、宮城県内の各自治体にハイブリッド車を寄贈しています。